それは想像したよりも遥かに大きいものだった。本当に一人の男が作ったのだろうか? しばらくの間、車を止めた地点から眺めている他なかった。 巨大なバラック、というより船のように見えた。川に接して建てられていたからではなく むしろ道路側からの形がそんなふうにイメージさせた。しかし屋根の上のピラミッドのようなものは何だろう。1階から2階の屋根に続く線路は、外壁から道路に突き出た鉄骨は、そして建物に組み込まれたバスは・・・・・